腹式呼吸の歌い方を習得したい!メリットや練習方法を解説
「歌が上手くなるには腹式呼吸が大切」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
「腹式呼吸を意識する」と言われても、どんな状態であれば腹式呼吸ができているのか、どのように歌にメリットが生まれるのかまで詳しく知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、歌を歌う際に大事な腹式呼吸の習得方法やメリット、練習方法について解説していきます!
正しい歌い方を習得して歌うことをもっと楽しみたいという方は、ぜひ最後までご一読ください。
腹式呼吸とは?胸式呼吸との違い

まず、呼吸法には、「腹式呼吸」と「胸式呼吸」の2種類があります。
2つの大きな違いは、空気を取り込む時に動かす筋肉の場所にあります。
腹式呼吸は、肺の下にある横隔膜を使って息を吸ったり吐いたりする呼吸法であり、息の出し入れの際に肩は上下せず、お腹や背中が膨らむような仕組みとなっています。
一方で、胸式呼吸は胸のあたりにある肋間筋という筋肉を使って行う呼吸法で、肩が上下する仕組みです。
普段皆さんが日中に行っている呼吸は胸式呼吸であることが多いですが、寝ている時に行う呼吸は自然と腹式呼吸になっています。
腹式呼吸のイメージがつかないという方は、寝ているときの呼吸をイメージすると分かりやすいでしょう。
歌い方が劇的に変わる!?腹式呼吸を習得するメリットとは?

腹式呼吸は、歌唱力をアップさせるためにとても重要な要素であると言われていますが、実際に腹式呼吸で歌うとどんな影響があるのでしょうか。
下記では、腹式呼吸を習得する主なメリットを3つご紹介していきます。
呼吸がコントロールしやすい
腹式呼吸での歌い方を習得することの最も大きなメリットは、胸式呼吸よりも歌う際に呼吸がコントロールしやすくなることです。
そもそも、呼吸は歌唱力を支える根幹であり、スキルを高めるには的確なコントロールが必要不可欠です。
普段の胸式呼吸のままでは安定して使用できる呼吸の量が少ないため、呼吸のコントロールが難しく、歌の途中で息が途切れやすくなります。
腹式呼吸の歌い方を習得すると、横隔膜を下げて深く酸素を吸い込むことができるため、吐く息の量をコントロールしやすくなるというメリットがあります。
大きな歌声が出せるようになる
大きな声を出そうとすると、ついつい喉に力を入れてしまいがちですが、歌う際にはこの行為はNGです。
胸式呼吸の状態で無理やり大きな声を出してしまうと、苦しそうな声になってしまうだけでなく、喉を傷めるリスクがあります。
腹式呼吸の歌い方を習得すれば、お腹に力を入れて呼吸を行えるようになるため、喉に負担をかけずに大きな歌声を出せるようになります。
特に、声量の小ささで悩んでいるという方は、腹式呼吸を心がけるのが良いでしょう。
音程が安定しやすくなる
意外に感じるかもしれませんが、呼吸法を変えることは、音程にも影響を及ぼします。
腹式呼吸の歌い方をマスターすると、お腹の筋肉を使うことで喉に負担がかからなくなるため、声帯のコントロールもしやすくなります。
声帯がコントロールできると、高音域や低音域でも安定した音程を保つことができるようになるので歌唱力にも磨きがかかります。
上手く音程が取れないという方は、正しい呼吸法ができているかを一度見直してみましょう。
腹式呼吸を習得するための練習方法

腹式呼吸の歌い方を習得することでたくさんのメリットがあると分かりましたが、腹式呼吸が上手くできないという方もいらっしゃるでしょう。
以下では、腹式呼吸を身に付けるために有効な練習方法をご紹介します。
- ①姿勢を正し、おへそのあたりに両手をそえる
- ②鼻からゆっくりと空気を吸い込み、おへそが膨らんでいるかを確認する
- ③お腹に空気を入れた状態をキープする
- ④苦しくなったところで時間をかけてゆっくり口から息を吐き出す
まずは、上記の手順で練習を行ってみましょう。
この時、鼻から空気を吸うのにかけた時間の2倍の時間をかけて口から空気を吐き出すようにしてみてください。(4秒かけて鼻で空気を吸ったら8秒かけて口から吐き出す。)
上記の練習方法に慣れたら、日常生活にも腹式呼吸を取り入れていくと効果的です。
歯を磨いている際や眠る前など、ふとした時に腹式呼吸を意識して行うことで身体に自然と覚えさせ、腹式呼吸の歌い方をマスターしていきましょう。
腹式呼吸が上手くできないときの原因と対処法

紹介した腹式呼吸を練習してみても、いまひとつ上手くできないという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで以下では、腹式呼吸が上手くできないときの原因と、それに対する対処法を解説していきます。
息を深く吸えていない
腹式呼吸を習得するためには、息を吸う深さや速さが重要となります。
口から息を吸い込んでしまうと呼吸が浅くなりやすく、空気をたくさん取り込むことができないため、鼻からゆっくりと吸うことを意識しましょう。
息を上手く吸えないという方は、まず息を吐き切ってからその反動で自然に吸うようにして練習するのがおすすめです。
リラックスできていない
腹式呼吸を意識してしまうあまり、体に力が入ってしまっていることも上手くいかない原因となります。
身体がリラックスしている状態だと腹式呼吸を行いやすくなるので、気合を入れ過ぎずに楽な気持ちで行うことが重要です。
どうしても体に力が入ってしまうという方は、寝る姿勢で腹式呼吸の練習をするのもおすすめです。
まずは腹式呼吸自体を身体に覚えさせて、少しずつ腹式呼吸を使った歌い方をマスターしていきましょう。
腹式呼吸が上手くできない時にはボイストレーニングがおすすめ

腹式呼吸は、コツコツと練習を重ねていくことで身体に覚えさせることが重要となります。
歌う前はもちろん、日常生活で腹式呼吸の練習をして体に覚えさせることで、腹式呼吸の歌い方をマスターしていきましょう。
しかし、自分一人だと上手く歌い方を改善できないという方や、何が間違っているのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方には、プロの目で歌い方を見てもらえるボイストレーニングがおすすめです!
ボイストレーニングに通うと、呼吸法以外にも歌い方への様々なアドバイスを受けることができます。
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腹式呼吸の歌い方をマスターしたい! まとめ
本記事では、腹式呼吸の歌い方について、そのメリットや練習方法を解説しました。
腹式呼吸は歌が上手くなることに必要不可欠な要素であり、習得すれば様々なメリットが得られます。
最初は上手くできないという方でも、日々コツコツ練習して体に覚えさせることで確実に腹式呼吸をマスターすることができます。
腹式呼吸の歌い方を習得することで安定した歌声を手に入れ、ワンランク上の歌唱力を目指しましょう!
なお、最短で正しい歌い方を身に付けたいという方や、自分では治せない歌い方の癖を治したいという方は、ぜひシアーミュージックのボイストレーニングをお試しください!