カラオケで音程が合わない原因と解決法は?高得点を出すためのコツも解説
「カラオケでいつも音程がズレて恥ずかしい…」「いくら練習してもカラオケで音程が合わない…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
実は、カラオケで音程が合わない原因の多くは、音感や才能ではなく、正しい練習法を知らないだけというケースが多いです。
そこでこの記事では、カラオケで音程がズレてしまう原因から、自分の音程のズレを確認する方法、そして初心者でも無理なく続けられる自宅練習のコツまでを丁寧に解説。さらに、採点で高得点を出すためのポイントも紹介します。
「どうしてもカラオケで音程が合わない…」とお悩みの方でも、今日から改善の第一歩を踏み出せるはずです。
カラオケで音程が合わない5つの原因

まずは、なぜカラオケで音程が合わないのか、原因を明らかにしていきましょう。
ここでは、特に初心者がつまずきやすい「5つの具体的な原因」を解説しますので、「自分の場合は何で音程が合わないか?」を理解することが大切です。
- 1.耳で聞いた音を正しく認識できていない
- 2.声帯のコントロールや発声が安定していない
- 3.リズム・ブレス・抑揚が不安定
- 4.キーや曲の難易度が合っていない
- 5.姿勢や口の開き方に問題がある
1.耳で聞いた音を正しく認識できていない
耳で聞いた音を正しく聞き取れていないと、当然ながらその音を再現することもできません。
これは「音感がない」わけではなく、日常生活で音程を意識する機会が少ないだけという人が大半です。
特に“半音”のような微妙な音程差を聞き分ける力は、意識してトレーニングしなければ育ちにくいです。
上記が原因の場合、耳を鍛えるトレーニングで、音程の正確性は少しずつ向上します。
2.声帯のコントロールや発声が安定していない
音を出すときに息が漏れたり、喉が詰まっていたりすると、出したい音の高さで声を安定させることができないことから、音程のズレにつながります。
特に高音では喉に力が入りすぎ、低音では声が抜けてしまうことが多く、声帯の使い方が崩れると正確な音が出せなくなります。
これを改善するには、日常的な発声練習と、喉を締めずにリラックスした発音がカギになります。
3.リズム・ブレス・抑揚が不安定
音程は合っているつもりでも、リズムやブレスがズレていると「音程が不安定」となる場合があります。
とくに採点機能では、リズムの遅れ・先走りがマイナス評価になるため注意が必要です。
また、息継ぎ(ブレス)の位置がズレると、音程も不安定になりやすく抑揚のつけ方によってもズレが生まれるケースがあります。
正確な音を出すには、まずはリズムに乗ること、ブレスを無理なくコントロールすることが大切です。
4.キーや曲の難易度が合っていない
カラオケで歌う曲のキーが高すぎたり低すぎたりして自分に合っていない場合、無理に出そうとして音がズレてしまう原因になります。
また、音域が広く細かいメロディの動きがある曲は、初心者にとっては非常に難易度が高いものです。
このような曲に挑戦すると、「そもそも音程が取れない」状態に陥りやすく、練習の効果が出にくくなることもあります。
まずは自分の声域に合った曲・キーを選ぶことが、音程安定への近道です。
5.姿勢や口の開き方に問題がある
猫背のまま歌っていたり、口を大きく開けすぎたりすると、声の通り方が変わり、狙った音程を外すことがあります。
例えば、口を「い」の形にしすぎると音が上ずったり、逆に「う」の形でこもると音程が下がりがちです。
また、顎を突き出すような姿勢では喉が詰まり、音程が不安定になります。
正しい姿勢と口の使い方を意識するだけでも、音程のズレを大きく改善できます。
自分の音程がズレているかを確認する方法

「なんとなく音程がズレている気はするけれど、具体的にどこが外れているのかわからない」そんな方は、まずは音程のズレを見える化することが大切です。
カラオケの採点機能やスマホの録音機能を使えば、自分の音程の傾向を客観的に把握できます。
ここでは、初心者でもできる「音程チェックの具体的な方法」を紹介します。
音程バーの色や形を正しく理解しよう
DAMやJOYSOUNDなどのカラオケ機種には、「音程バー」と呼ばれる採点補助機能が搭載されています。
このバーは、自分の歌声と原曲の音程がどれだけ一致しているかをリアルタイムで色と形で表示してくれます。
特にDAMの「精密採点Ai」では、バーの色に以下のような意味があります。
- ・虹色/金色:音程が正確に合っている
- ・赤色:ややズレている
- ・青色/無色:大きくズレている、または全く合っていない
これらの色やバーのズレを意識しながら歌うことで、どこで外れているか、何が苦手かが可視化されます。
最初のうちは、点数よりも「どの色が出ているか」に注目するのがコツです。
録音して客観的に自分の歌声を聴いてみる
「自分では合っているつもり」でも、実際に録音を聴き返してみると「思ったより外れていた…」という気づきがよくあります。
録音によるチェックには以下のようなメリットがあります。
- ・自分のズレるクセやフレーズが明確になる
- ・聞き返すたびに“理想の音との差”がわかる
- ・客観的な視点で練習の改善点を見つけられる
スマホのボイスメモ機能や「Pokekara」などのカラオケアプリを活用すれば、すぐに録音と再生ができ、フィードバック付きの練習ループを作れます。
ズレやすい音やフレーズに注意して練習する
音程のズレは、曲全体ではなく特定の音やフレーズに偏っていることが多いです。
たとえば、
- ・「跳躍(ド→ラなど大きく音が上下する)」があるフレーズ
- ・「母音が続く歌詞」や「サビの高音部分」
- ・「語尾の音」が不安定になりやすい
こうしたズレやすいポイントを見つけて、そこだけを繰り返し練習することで、効率的に音程を安定させることができます。
また、録音しながら「どこがズレたのか」「なぜズレたのか」を考えるクセをつけると、改善スピードが大きく変わります。
カラオケで音程を合わせるための練習方法

音程のズレは、間違った練習方法や感覚任せの繰り返しではなかなか改善しません。大切なのは、「正しい方法で、ズレを意識しながら練習すること」です。
ここでは、初心者でも自宅で無理なく実践できる効果的な音程トレーニング法を6つ紹介します。継続しやすいものから取り入れてみましょう。
1.声を出す前に音の高さをしっかりイメージする
歌う前に、まず「この音は高い?低い?」と、音の高さをイメージする力(内的音感)を鍛えることが重要です。
この力が弱いと、正しい音を聞き取れていても再現できないため、練習をして内的音感を鍛えることをおすすめします。
おすすめの練習法は以下の通りです。
- ・ピアノアプリやYouTubeのドレミ音源を使って1音ずつ聴く
- ・聴いた音を、口に出す前に“頭の中で鳴らす”練習をする
この練習を繰り返すと、音程の「スタート位置」が安定しやすくなります。
2.正しい姿勢と腹式呼吸で音程が安定しやすくなる
良い音程を出すためには、まず声の“土台”を安定させることが必要です。
猫背や胸式呼吸では、息の流れが安定しないため、音が上下しやすくなってしまいます。
正しい練習姿勢のポイント
- ・背筋をまっすぐ、肩をリラックス
- ・両足を肩幅に開き、重心を安定させる
- ・鼻から息を吸い、お腹を膨らませて吐く腹式呼吸
これらを習慣化するだけで、音程の安定感と声の通りが大きく向上します。
3.音域ごとの響きを身体でつかむ練習をしよう
声は、音の高さによって響く場所が変わります。
この響きを意識することで、無理のない発声で正確な音を出せるようになります。
- ・高音 → 頭のてっぺん・鼻腔に響かせる(明るく軽く)
- ・中音 → 口の中で響きを感じる
- ・低音 → 胸・喉元に共鳴を感じるように
このように、出す音ごとに身体の“共鳴ポイント”を探していくと、音程がブレにくくなります。
4.口の動きを最小限にして音のブレを防ぐ
音程がズレる人の多くに見られるのが、「口の動かしすぎ」です。
特に、母音を大きく開きすぎたり、歌詞に感情を込めすぎて音が揺れてしまうケースがよくあります。
改善法としては、
- ・口は必要以上に開けず、母音の形をコンパクトに保つ
- ・鏡で口の動きをチェックし、過剰に開いていないか確認
口を抑えめにすることで、狙った音の高さを維持しやすくなります。
5.苦手なフレーズは繰り返し練習して克服する
音程のズレは「特定のフレーズでだけ外れる」というケースが多く、そこを重点的に練習することが非常に効果的です。
ステップとしては、
- ・苦手なフレーズを録音 or 音程バーで確認
- ・テンポを落として、1音ずつ確実に再現
- ・正しい音で歌えたら、徐々にテンポを戻していく
このようなスロートレーニングを挟むことで、苦手な箇所が確実に改善していきます。
ガイドボーカルに合わせて歌いながら音程をつかむ
初心者にとって最も効果的な音程練習のひとつが、「真似ること」です。
そのために活用したいのが、ガイドボーカル付き音源。PokekaraやYouTubeのカラオケ動画を使って、耳で聴き、口でなぞる練習を繰り返しましょう。
慣れてきたら、自分の声とガイドボーカルを重ねて録音して聞き比べると、ズレに気づきやすくなります。
カラオケ採点で音程を合わせて高得点を出すには?

「せっかくならカラオケで高得点を出したい!」という方も多いのではないでしょうか。
カラオケの採点機能は、音程だけでなくリズム・抑揚・安定感などの複数要素で構成されており、その仕組みを理解すれば高得点も狙いやすくなります。
ここでは、採点を意識しながら音程力を上げていくためのポイントを3つ紹介します。
音程正確率85%以上を目指す
DAMの「精密採点Ai」では、音程の正確さを数値化した「音程正確率」がスコアの中でもっとも大きなウェイトを占めています。
高得点を狙うには、この音程正確率を85%以上に安定させることがまず重要です。
音程バーの色に注目しながら歌うことで、ズレている箇所をリアルタイムで修正できます。
特に、音の始まりで外しやすいため、1音目の入りを丁寧に意識することが精度向上のコツです。
抑揚・ビブラートは自然に入れる程度でOK
カラオケの採点機能では、以下のような「表現力」に関する評価項目もあります。
- ・抑揚(強弱のつけ方)
- ・ビブラート(音の揺れ)
- ・しゃくり・フォール・こぶし など
ただし、これらは無理に入れると逆に減点対象になることが多いため要注意です。
たとえば、ビブラートを意識しすぎて音がブレたり、リズムが崩れたりするとカラオケの採点で点数が伸びにくくなります。
そのため、表現テクニックは、まず音程が安定してから徐々に取り入れるのがベストです。
「語尾をほんの少し揺らす」「強弱をつけて感情を乗せる」程度で十分、採点では高く評価されやすくなります。
合わない音域の曲は迷わずキー変更すること
原曲のキーにこだわりすぎると、音が出せない=音程がズレる=得点が落ちるという悪循環に陥ります。
実際、プロの歌手でもライブでは数十曲歌うため、喉の負担を和らげるためキーを下げて歌うことが多いです。
そのため、もし歌っていて「高音が出にくい」「低音が沈む」と感じたら、遠慮なくキーを+ 1〜−3の範囲で調整しましょう。
音程バーの精度も一気に上がるため、結果としてスコアも安定します。
音程が合わない悩みはどうすればいい?

音程のズレを自覚しても、「どう直せばいいかわからない」「練習しても変わらない」と悩む方は多いです。
ですが、改善のためには「何に悩んでいるのか」「今の練習が合っているのか」を冷静に見直すことが大切です。
この章では、音程に悩む方が取るべき3つのステップを紹介します。
迷ったときのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
自宅でできる練習をまず習慣化しよう
改善の第一歩は、とにかく「毎日少しでも続けること」です。以下のような練習なら、時間がなくても自宅で手軽に取り組めます。
- ・発声前に音の高さをイメージ(内的音感トレ)
- ・短いフレーズを録音 → 聴き返し → 修正
- ・ガイドボーカルに合わせて一緒に歌う練習
これらを1日5〜10分でも習慣にすることで、少しずつ“音を狙って出す感覚”が身についていきます。
とにかく「やめない」「迷っても続ける」がコツです。
改善が見えにくいときは練習法を見直す
「一生懸命やっているのに効果が感じられない…」という場合、努力の方向が間違っている可能性があります。
よくある誤解は以下の通りです。
- ・点数だけを追って練習している
- ・曲全体を何度も繰り返している(苦手な部分を放置)
- ・録音や採点機能を使っていない
こういった練習ではズレに気づかないため、上達も難しくなります。
一度立ち止まって、「正しい練習の順番」「自分の弱点」を再確認してみましょう。
もっと上達したい・人に見てもらいたいならボイストレーニングがおすすめ
もし「もっと上達したい」「どうしても改善しない」という場合は、ボイストレーニング教室の受講も有効な選択肢です。
プロのボイストレーナーであれば、以下のような細かい点まで見抜いて指導してくれます。
- ・姿勢や口の開き方のクセ
- ・音程がズレる具体的なタイミングや原因
- ・個人の声質に合った練習法の提案
実際、「ずっと音程が合わなかった人が、数回のレッスンで明らかに変わった」という事例も多数あります。
声の正しい出し方を熟知しているプロに、客観的な目線で自分を見てもらうことで、カラオケで音程が合わない原因が明確になるケースも多く、短期間で効果を実感したい方、モチベーションが下がっている方にもおすすめです。
カラオケで音程が合わない原因と改善法のまとめ
音程が合わないのは、才能の問題ではありません。多くの場合、耳の使い方や声の出し方、呼吸や姿勢など、基礎が整っていないことが原因です。
カラオケで音程が合わない問題を改善するためには、まず自分の音程のズレに気づくことが大切です。音程バーや録音機能を使って客観的に確認すれば、どこで外れているのかが見えてきます。
また、採点で高得点を狙うなら、音程正確率を85%以上に保つことが目安です。抑揚やビブラートも評価されますが、不自然に入れると逆効果になるため注意が必要です。
それでも改善が見られないと感じたら、練習のやり方を根本的に見直すタイミングかもしれません。
もし自分だけでは限界を感じている方には、ボイストレーニング教室の受講をおすすめします。プロの指導によって、自分では気づけなかったクセや改善ポイントが明確になり、音程の悩みから一気に解放される可能性があります。
諦めずに、一歩ずつ取り組んでいけば、音程はきっと合うようになるはずです。