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ミックスボイスの出し方を解説!感覚をつかむためのコツとは? | 音楽教室・ボイトレスクールならシアーミュージック

ミックスボイスの出し方を解説!感覚をつかむためのコツとは?

ミックスボイスの出し方を解説!感覚を掴むためのコツとは?

ミックスボイスは、歌手や声優が取り入れている発声方法のひとつです。

歌っていると、高音がきれいに出せなかったり、高いキーの曲を歌っていても、音程が取れているのに物足りなさを感じるという時があるでしょう。

ミックスボイスを習得することで、裏声を使用した際に感じる表現力の乏しさを解消でき、魅力的な歌声を届けられるようになります。

そこで今回は、ミックスボイスを習得するメリットや出し方について説明していきます。

また、記事の後半ではミックスボイスが上手いアーティストも紹介していきますので、本記事を参考にミックスボイスを習得し、幅広い音域をスムーズに歌いこなせる歌唱力と、プロのような歌声を目指しましょう!

ミックスボイスとは

歌っている女性

ミックスボイスは、地声と裏声を組み合わせたようなテクニックと思われがちですが、厳密には地声に分類されています。

地声に裏声の発声方法を取り入れることで、高音でも地声のような張りを保って歌えるのがミックスボイスの特徴です。

ミックスボイスを使うと、喉に負担をかけずに高音ではっきりした声を出せるうえ、地声と裏声をスムーズに切り替えられるため、歌全体に統一感と安定感が生まれます。

ミックスボイスと地声の違い

ミックスボイスは地声に分類されますが、通常の地声とは次のような違いがあります。

①声の質
ミックスボイス:軽やかで、遠くから響くような声
地声:太く、直接的に届くような声

②声量
ミックスボイス:大きな声量がなくても高音を出せる
地声:高音を出すためには声を張る必要があるため、声量が大きくなってしまう

このように、ミックスボイスと地声には声質や声量の違いがあるため、使い分けることで表現の幅を広げることができます。

ミックスボイスの出し方を習得するメリット

2本のマイク

ミックスボイスを習得すると、歌う際に以下のようなメリットがあります。

  • ・地声と裏声がスムーズに繋がる
  • ・歌の音域が広がる
  • ・表現の幅が広がる

ここからは、ミックスボイスを身につけることで得られるメリットや効果について、詳しくご紹介していきます。

地声と裏声がスムーズにつながる

ミックスボイスは、地声と裏声を同時に使っているようなイメージで発声する方法です。

ミックスボイスを行う際は地声と裏声を切り離して行うのではなく、地声の延長で裏声の発声方法を取り入れるように行います。

そのため、地声と裏声がスムーズにつながり、なめらかな歌声を出すことができます。

また、ミックスボイスを習得して地声と裏声をスムーズにつなげられるようになることで、裏声にひっくり返ることなく歌えるようになるのも大きなメリットです。

地声でははっきり声が出るのに、裏声では声がかすれて小さくなってしまうという方は、ミックスボイスを活用することで、声の切り替え時に生じる歌唱力や歌声の差を自然にカバーできるようになるでしょう。

歌の音域が広がる

ミックスボイスを習得すると、地声では出せなかった高音部分を無理なく出せるようになるため、歌える音域が広がります。

特に、アニソンやキャラソン、ボーカロイドのように声優やAIが歌っている曲は音域が広い傾向にあるため、ミックスボイスを使うと歌いやすくなります。

最近では、J-POPにも高音キーでハイテンポな楽曲が多く、歌うのに苦戦している方も多いかもしれませんが、ミックスボイスをうまく使うことで、音域の幅や声の使い方が操りやすくなるでしょう。

表現の幅が広がる

ミックスボイスを習得すると、低音から高音まで幅広い音域をカバーできるようになるため、歌の表現の幅が広がります。

また、ミックスボイスを使いこなせるようになると、声量や呼吸のコントロールも身に付き、声の強弱も使い分けられるようになります。

ただ音程を追うだけではなく、気持ちをのせて表現したい場合は、ミックスボイスを活用しましょう。

ミックスボイスの出し方

歌っている女性

ミックスボイスは地声と裏声が混ざった歌声のため、習得するのが難しいと感じている方もいるかもしれません。

しかし、段階を追って丁寧にコツをつかんでいけば、ミックスボイスの出し方を確実に身に付けることができます。

以下では、ミックスボイスの出し方を順序に沿って説明していきます。

ミックスボイスの出し方①リラックスする

ミックスボイスを練習するときはもちろん、歌う際にはまず全身をリラックスさせることが大切です。

足を肩幅に開き、重心を下に落とし、下半身を安定させた状態で上半身の力を抜きましょう。

この時、上半身に余計な力が入らないように、肩や首の力を抜いてリラックスすることがポイントです。

このような姿勢を意識することで、練習中に無駄な力が入るのを防ぎ、自然で安定した発声がしやすくなります。

ミックスボイスの出し方②腹式呼吸をする

続いて、リラックスした姿勢を保ちながら、腹式呼吸を行いましょう。

腹式呼吸は歌う際の基本的な呼吸方法であり、ミックスボイスの正しい出し方を身に付けることに直結します。

息を吸う時にお腹をふくらませ、吐いた時にお腹をへこませる呼吸法が腹式呼吸です。

一度に多くの空気を取り込むことができるため、ミックスボイスを使っても声がかすれにくくなります。

また、腹式呼吸を練習する際には、肩や首に力が入らないように注意して行いましょう。

ミックスボイスの出し方③裏声を出す

歌う姿勢が整ったら、次に、裏声を出しましょう。

いきなり裏声を出すのではなく、地声を出しながら徐々に音程を高くしていき、地声から裏声に切り替わるポイントを探します。

地声から裏声に切り替わるポイントを明確に把握するには、実際にピアノなどの音階が分かる楽器を使う方法がおすすめです。

裏声に切り替わるポイントが分かったら、裏声を出した際の喉の状態を確認してみましょう。

ミックスボイスの出し方④喉を開いて声帯は適度に閉じる

裏声が出せたら、喉は開いた状態のままで、声帯は適度に閉じる練習をしましょう。

「喉を開いた状態」とは、あくびをする時のように喉の奥が広がった感覚のことを指し、声を通しやすくするためにとても重要なポイントです。

また、声帯は完全に閉じてしまうと息が止まって声が出なくなってしまいますが、適度に閉じていないと息漏れが多い裏声のような発声になるため、ミックスボイスが出ません。

ミックスボイスを出す際には、声帯を閉じすぎず緩めすぎず、閉鎖具合を調整するよう意識する必要があります。



声帯を閉じる感覚をつかむには、「アー」と声を出し、一度息を止めた後に再び「アー」と声を出してみましょう。
この過程を繰り返すと、息を止めているときに声帯が閉じている感覚が分かります。

ミックスボイスの出し方⑤ハミングしながら鼻に共鳴させる

裏声と喉の状態がつかめたところで、次は音程を付けてハミングして、鼻に音を共鳴させてみましょう。

ミックスボイスは地声と裏声両方の要素を持っているので、高低差がある曲を練習したり、「ド」から音階を上げていくハミング練習を行うのが効果的です。

また、鼻腔共鳴をしながら練習することで、よりミックスボイスの感覚をつかむことができます。

鼻腔共鳴とは、鼻の付け根あたりに音を響かせる発声方法で、腹式呼吸や喉の開き方など、ミックスボイスと共通するポイントが多くあります。

喉に負担をかけずに鼻に共鳴させることで、より声が響きやすくなり、のびのびとした歌声が出せるようになるでしょう。

ハミングする際は、まずはゆっくりとしたテンポでミックスボイスの感覚を体に定着させ、慣れてきたら速いテンポにチャレンジしてみるのがおすすめです。

【男女別】ミックスボイスが上手いアーティスト

スポットライトに照らされたマイク

ここからは、ミックスボイスを上手に使いこなしているアーティストを、男女別にご紹介します。

ミックスボイスの練習に合う曲もあわせて紹介しますので、練習する際の参考にしてみてください。

ミックスボイスが上手い男性アーティスト

まず、ミックスボイスが上手い男性アーティストを3人紹介していきます。

①井口理(King Gnu)

数々のアニメ主題歌を手がけ、独特な世界観で人々を魅了するバンドKing Gnuのボーカルである井口理さんは、男性でありながら透き通る声で高音を歌いこなすアーティストです。

井口さんの歌声は、地声で歌っている部分が地声と裏声の中間のような声であり、高音部分に入っても声質が変わらないことから、ミックスボイスを使っていることが分かります。

King Gnuの曲でミックスボイスを練習するなら、「白日」「Teenager Forever」がおすすめです。

King Gnuはハモリが多いバンドですが、この2曲はメインボーカルである井口さん単体の歌声から始まるため、歌声が聞き取りやすいことが特徴です。

また、「白日」はゆっくりなテンポ、「Teenager Forever」は速めのテンポであるので、練習の段階に応じて使い分けてみましょう。

②草野マサムネ(スピッツ)

スピッツのギターボーカルを務める草野マサムネさんは、さわやかで軽やかな歌声を持つアーティストです。

地声と裏声の境目がほとんどなく、全て地声で歌っているのではないかと思わせるほど高音域においても自然であり、ミックスボイスを上手く使っていることが分かります。

スピッツの曲でミックスボイスを練習するとしたら、「チェリー」がおすすめです。

全体的にゆっくりとしたテンポで歌いやすい楽曲ですが、サビとサビ以外の音程に差があるので、ミックスボイスの練習としてぴったりです。

③藤原聡(Official 髭男 dism)

若者に人気なバンドであるOfficial 髭男 dismのボーカルとピアノを務める藤原聡さんは、サビで頻繁に登場する高音をまっすぐな声で歌いきるアーティストです。

藤原さんの歌声は、ハスキーボイスでありながら高音でも濁りがなく、心地よく響く独特な魅力があります。

地声と裏声の声質にほとんど違いがないのは、喉に頼らずに発声している証拠であり、ミックスボイスを上手く使っていることが分かります。

Official 髭男 dismの曲でミックスボイスを練習するなら、「115万キロのフィルム」がおすすめです。

ゆっくりとしたテンポですが、高音のロングトーンが何度も出てくるため、ミックスボイスが出せているかどうかが確認しやすい楽曲となっています。

Official 髭男 dismの曲はほとんどミックスボイスの音域内で歌えると言われているため、ミックスボイスを練習する際は紹介した曲以外も挑戦してみましょう。

ミックスボイスが上手い女性アーティスト

次に、ミックスボイスが上手い女性アーティストを3人紹介していきます。

①Ikura(YOASOBI)

コロナ禍で大ブレイクし、今や世界中で大人気のバンド、YOASOBIのボーカルを務めるIkuraさんは、遠くまで響く透明感のある歌声で、ハイテンポな楽曲を歌いこなすアーティストです。

YOASOBIの曲は、1つ1つの音程が細かいうえに高低差が激しいため、ボカロ曲のような難易度を感じさせますが、これをスムーズに歌いこなせるのは、Ikuraさんがミックスボイスを取り入れているからこそです。

YOASOBIの曲でミックスボイスを練習するなら、「ハルカ」がおすすめです。

YOASOBIの中でも比較的ゆっくりなテンポで音程の高低差も少ないため、ミックスボイスの使いどころが分かりやすい構成となっています。

②miwa

miwaさんは、透明感のあるかわいらしい歌声を持つシンガーソングライターです。

曲のキーが全体的に高めであっても、地声と裏声のどちらも曇りのない澄んだ声質のまま歌えていることから、ミックスボイスを上手く使っていることが分かります。

miwaさんの曲でミックスボイスを練習する際には、「片想い」がおすすめです。

この曲は今回紹介している練習曲の中で最もテンポの遅いバラードですが、高音が頻繁に登場するため声を抑えて優しく歌う必要があります。

高音を歌う際にはつい声量が大きくなりがちですが、この曲でミックスボイスの練習をすることで、声量を調整できるようになるでしょう。

③LiSA

アニソンの女王とも言われるLiSAさんは、力強い高音で突き抜けるように歌いあげるシンガーソングライターです。

アニソンは高音・高難易度のものが多く、ミックスボイスとの相性も抜群です。

LiSAさんが激しい楽曲も笑顔で歌えてしまうのは、ミックスボイスを活用して喉の負担を減らし、声を響かせているからでしょう。

LiSAさんの曲でミックスボイスを練習するなら、「紅蓮華」がおすすめです。

人気コミック『鬼滅の刃』のアニメ主題歌でおなじみの「紅蓮華」は、サビに向かう盛り上がりとともに高音が連続していく楽曲です。

ミックスボイスだけでなく、腹式呼吸や喉の開きといった歌唱の基本を練習するのにも適した楽曲です。

ミックスボイスを身に付けたいならボイストレーニングがおすすめ

マイクと紙とペン

ミックスボイスを出すためには、全身をリラックスさせたり、腹式呼吸を行ったりといった準備が欠かせません。

このような準備は、ミックスボイスに限らず、歌の練習をするにあたって欠かせないウォーミングアップです。

ボイストレーニングでは、こうした基礎的なウォーミングアップから、ミックスボイスのような発声テクニックまで、プロの指導によって学ぶことができます。

独学では習得が難しいとされる発声方法も、効率よく学べるため、より短期間で歌唱力の向上が期待できます。

シアーミュージックでは、マンツーマンのボイストレーニングを開講しており、一人ひとりのお悩みや目標に沿ったレッスンを行っております!

ボイストレーニングで基礎的な歌唱法を身に付けることで、ミックスボイスの上達は格段に早まります。

シアーミュージックでは無料体験レッスンも開講しているため、レッスンの雰囲気を見てみたいという方はお気軽にお問い合わせください。

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ミックスボイスの出し方を解説! まとめ

今回はミックスボイスについて、その特徴やメリット、出し方について解説しました。

ミックスボイスを聞いたことがあったとしても、実際習得するとなるとなかなか感覚がつかみにくく、苦戦することも多いかもしれません。

しかし、姿勢や腹式呼吸などといった基礎と喉の状態を理解し、何度も練習を積み重ねていけば、必ず普段の歌声に取り入れられるようになります。

ミックスボイスを習得することで、歌唱力にさらに自信が付き、今まで挑戦できなかった曲も気持ちよく歌えるようになっていけるでしょう。

また、この記事で紹介したアーティスト以外にも、ミックスボイスを使っている方は多くいます。

自分の好きなアーティストがミックスボイスを使っているかどうか調べて、自身の課題曲に設定するとミックスボイスの練習により活かせるのではないでしょうか。

なお、「独学では限界を感じる」「基礎からしっかり学びたい」と感じている方は、ボイストレーニングもぜひご検討ください。

ミックスボイスを習得してどんな曲でも歌こなせるプロのような歌唱力を目指せるよう、ぜひ日々の練習に取り入れてみてください。

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