カラオケで「こぶし」を上手く出すには?コツと出せない原因を徹底解説
カラオケの採点結果で「こぶし」という項目がありますが、どんなものか知っていますか?
こぶしは、歌に感情を乗せて奥行きを出すための歌唱テクニックであり、カラオケ採点にも影響する重要な要素です。
そこで今回は、こぶしを上手に出すためのコツや、うまくできない原因をわかりやすく解説します。
こぶしが多く使用されている曲もあわせて紹介していますので、ぜひ本記事を参考に練習をして、カラオケでの高得点を目指しましょう!
そもそもカラオケでよく見るこぶしとは?

「こぶし」とは、歌唱の際に正しい音程から音を上下させ、また元の音程に戻して歌うテクニックのことです。
演歌や民謡でよく使われるテクニックとして聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
「拳」という漢字を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、正しくは「小節」という表記であり、小さい節の間で音程を震わせることが由来となっています。
まずは、こぶしがカラオケの採点にどう影響するのか、そして他のテクニックとどう違うのかを詳しく見ていきましょう。
カラオケの採点に影響ある?
こぶしはカラオケの採点に影響する重要な指標の1つであり、習得することで点数アップを目指すことができます。
ただし、カラオケの機械によっては、こぶしを「音程のブレ」として認識し、逆に減点されてしまうこともあります。
また、不自然にこぶしを入れてしまうと、聴き手に「音が不安定だ」と感じさせてしまうことがあるため、あくまで自然な形で使うことが重要です。
こぶしを自然な形で取り入れられるようになれば、歌に個性が出て表現力が高まり、カラオケの点数アップにもつながるでしょう。
ビブラート、しゃくりとどう違う?
カラオケの採点で加点されるテクニックには、こぶし以外にも「ビブラート」や「しゃくり」がありますが、これらの違いを明確に理解できていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで以下では、矢印記号を使って3つの違いを解説していきます。
【こぶし】
・「⤴⤵⤴⤵」といったうねる波のような形が特徴
・歌詞の一部分で一瞬だけ音程を変える技法で、感情を込めた表現が可能となる
【ビブラート】
・声を伸ばす箇所で「↕↕↕↕」と一定のリズムで細かく揺らすのが特徴
・音程はそのままで、長く声を出す部分で使う
【しゃくり】
・「_⤴」と下からすくい上げるイメージ
・本来の音程よりも低い音で歌い始め、なめらかに正しい音程へ移行するテクニック
この3つの技法はよく混同されがちですが、それぞれ使い方が異なります。
違いを理解し、場面に応じてうまく使いわけることで、相乗効果によってカラオケでの高得点が狙いやすくなるでしょう。
演歌以外にも!こぶしが使われている曲

「こぶし=演歌」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実はポップスやバラードなど、幅広い音楽ジャンルで使用されているテクニックです。
皆さんが一度は聴いたことのある有名曲の中にも、こぶしが使用されている楽曲はたくさんあります。
ここでは、こぶしが使われている代表的な楽曲を男女別に紹介します。
【女性歌手】こぶしが使われている曲
最初にご紹介するのは、映画の主題歌としても有名な、一青窈の「ハナミズキ」です。
Aメロの「空を押し上げて」の部分は特に分かりやすく、その他のフレーズにもこぶしが取り入れられています。
他のアーティストとは一線を画す印象的な歌い方で、思わず何度も聴きたくなるような魅力的な楽曲です。
また、シンガーソングライターのあいみょんが歌う「マリーゴールド」では、Aメロの最後にあたる「君が恋しい」の部分でこぶしが使われています。
フレーズの最後にこぶしを入れることで、聴き手の記憶に残る印象的な仕上がりとなり、聴く人を虜にさせる魅力を持っています。
【男性歌手】こぶしが使われている曲
シンガーソングライターの米津玄師が歌う「Lemon」では「夢ならばどれほどよかったでしょう」の部分でこぶしが使われています。
曲の冒頭にこぶしが使われていることで、聴き手を一気に引き込む印象的な楽曲となっています。
一方、平井堅の「瞳を閉じて」は、さまざまな部分にこぶしが取り入れられていて、歌い方が特徴的な楽曲です
特にサビの「それだけでいい」の「で」の部分は、こぶしが使われているのがわかりやすいポイントです。
男性の落ち着いた低音域にこぶしを加えることで、より深い感情が伝わり、聴き手の心に響く歌声になります。
初心者でもこぶしを簡単に出すコツ

こぶしを取り入れて感情豊かに歌いたいと思っても、最初から上手く表現するのは難しいかもしれません。
ここからは、初心者でもこぶしを効かせて歌えるようになるためのコツを3つご紹介します。
母音を2回発音する
こぶしを出すために、まず意識したいのが母音を2回発音することです。
一青窈の「ハナミズキ」を例に挙げると、「空を押し上げて」の部分で「おしああげて」と、一瞬のフレーズの中で母音の「あ」が2回発音されているように聞こえませんか?
母音を2回発音することで、音程を上下させる間が生まれ、こぶしを表現しやすくなります。
音程を変えなくても、母音を強く2回発音することでこぶしだと判定されることがあるため、初めて練習する方にとっては、感覚をつかむのに最適な方法です。
ただし、これはあくまで「カラオケ採点機にこぶしと判定されやすい」歌い方に過ぎません。
カラオケで高得点を狙うためのひとつの手段ではありますが、「こぶしをしっかり身につけて、自分だけの歌い方を手に入れたい」という方には、次に紹介する練習法をおすすめします。
音程を上下させる
母音を2回発音できるようになったら、次は音程の上下を加えてみましょう。
1つ目の母音で音程を上げて、2つ目で下げるようなイメージです。
ただし、大げさに音程を上下させすぎると、「音程がずれている」と判定されて減点される可能性があるため、注意が必要です。
一瞬の間で自然に音を上下させて、うねるような響きを意識するのがコツです。
こうすることで歌に抑揚が生まれるので、聴いている人に「歌が上手い」と感じてもらえるでしょう。
拳をにぎって歌ってみる
演歌歌手が拳を握りしめながら歌っている姿を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、あの動作にはこぶしを出すためのコツが隠されています。
試しに、こぶしを入れたいフレーズでグッと拳を握ってみましょう。
すると、自然と体に力が入り、声帯に自然な揺れが生まれることで、こぶしが出しやすくなります。
拳をにぎることで、こぶしの出し方を体で覚えるトレーニングにもなるため、非常に効果的な方法と言えるでしょう。
こぶしがうまく出せない原因は?

こぶしが出ない原因として多いのが、腹式呼吸ができていないことです。
歌う際には、鼻から息を吸っておなかを膨らませ、息を吐くときにへこませるのが基本の動きとなっています。
そのため、腹式呼吸ができていないと息の量が安定せず、こぶしもうまく出せなくなってしまいます。
歌っている最中に息が続かず、不自然なタイミングで息継ぎしてしまうという方は、歌う前に腹式呼吸ができているかどうか、手をお腹に当てて確認してみましょう。
仰向けで寝ているときは自然と腹式呼吸になるため、就寝時の呼吸を意識することも感覚を掴むのに効果的です。
また、よくある失敗として、こぶしを意識しすぎてしまうことも挙げられます。
こぶしは、使用することで歌に感情が乗り、カラオケの採点にも良い影響を与えますが、無理に使いすぎると、不自然な箇所にまで入れてしまったり、音程が外れてしまうことがあります。
こぶしはあくまで歌の表現技法のひとつですので、曲の雰囲気を感じて「ここにこぶし入れると良いかも!」といった部分にだけ入れてみましょう。
うまくいかないときは、ボイストレーニングを受講してみよう

こぶしをうまく活用するためのコツや、出せない原因について解説してきましたが、実際にやってみても、すぐに出せるとは限りません。
こぶしを出すための仕組みが言葉では理解できても、実際に歌う際に再現するのはなかなか難しいのではないでしょうか。
そんなときは、ボイストレーニングの受講がおすすめです。
自分では原因がわからなくても、プロの目線から客観的なアドバイスを受けられるので、独学よりも早く上達できる可能性があります。
シアーミュージックには、初心者から経験者まで幅広い生徒さんが在籍しており、こぶしのような歌唱テクニックも基礎から丁寧に指導をしています。
一人ひとりのレベルや目的に合わせてマンツーマンでレッスンを行っているため、疑問に対してもその場で具体的なアドバイスができ、上達のスピードも段違いです。
プロのこぶしを間近で聴き、自分と比較しながらトレーニングすることで、より確実にレベルアップを目指せます。
まずは無料体験レッスンを受け、気軽にプロの指導を体感してみてはいかがでしょうか?
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今回は、こぶしの概要に触れながら、うまくこぶしを効かせるためのコツについて解説しました。
本記事で紹介したコツを実際に試してみることで、カラオケの点数の変化にきっと驚くことでしょう。
また、歌い方だけでなく呼吸法も意識することで、息が続きやすくなり、こぶしもより自然に出せるようになります。
もし自分だけではなかなか上達しないと感じた時は、シアーミュージックのボイストレーニングを受講してみましょう!
自分では気づくことができなかった原因をプロの視点から的確に教えてもらえるかもしれません。
こぶしを取り入れて、表現力豊かな歌い方を身につけていきましょう。