ボイトレで高音が楽に歌えるようになる練習方法とコツを紹介
友達とカラオケに行ったとき、高音の曲を歌いたくても高い声が出せずに、歌うのをあきらめてしまったことはありませんか?
最近の曲は、急に高い音が出てくることが多くなりました。よく聞く曲だから歌えそうだなとカラオケで歌ってみたら、声が出ないなんてことがありますよね。
この記事では、高い音をキレイに歌えるようになるボイトレの方法を紹介します。
キレイに高音を出せるようになって、いつものカラオケをもっと楽しめるようになりましょう。
高音をキレイに歌うために必要なことは人それぞれ違う

カラオケで高音をキレイに歌うためには、その人に合った歌い方が必要になります。
同じ高音でも、ハスキーな高音が得意な人もいれば、突き刺さるような高音が得意な人、ささやき声のような高音が得意な人もいて、なぜ違いがあるのか気になったことはないでしょうか。
高音の歌い方が人によって違う理由は、人によって声帯や骨格に違いがあり、声の出し方も異なるからです。
そのため、高音をキレイに歌う場合も、あなたに合った練習方法が必要になるでしょう。
以下では、自宅でもできる高音をキレイに出せるようになるボイトレの方法について解説します。
ボイトレで高音をキレイに歌うための練習方法4選

この章では、ボイトレでキレイな高音を出す練習方法を4つ解説します。
- ・小さな声で歌う
- ・低い音から少しづつ高い音を出す
- ・口をあけたまま鼻歌でうたってみる
- ・モノマネをしてみる
すべて自宅でもできる練習方法なので、高音を綺麗に出したい方はぜひ試してみてください。
小さな声で歌う
最初にご紹介する練習方法は、小さな声で高音を歌ってみるボイトレです。
大きな声で高音を歌おうとすると、どうしても力みが出てしまいますが、身体が力んでるということは声帯も力んでしまっています。
リラックスした状態で、最初は小さな声で高音を出してみて、慣れてきたら少しづつ声を大きくしてみましょう。
また、深く深呼吸をすることもリラックスに役立つので、ぜひ実践してみてください。
低い音から少しづつ高い音を出す
低い音から少しづつ高い音を出すボイトレをしてみると、自分の声がどの音階で声が出しにくくなるのか把握することができます。
とくにこの音程からは裏声と理解できると、無理して地声のまま高音で歌わなくてもキレイな声が出せるようになります。
声の高さや、出し方によって使う筋肉が変わってきますので、以下も参考にしてみてください。
声の高さ | 主に使う筋肉 | 声帯への影響 |
---|---|---|
低い声 | のどの内側の筋肉(声帯筋) | 声帯が厚くなり、ゆっくり振動する感じ |
普通の声 | のどの内側と外側の筋肉のバランスを取る | 自然な振動で話しやすい |
高い声 | のどの外側の筋肉(輪状甲状筋) | 声帯が伸びて薄くなり、速く振動する |
裏声 | 声帯の後ろ側の筋肉 | 声帯の端だけが振動して細い音が出る |
声の高さと声帯を意識して高い声で歌うとキレイに発声できるでしょう。
お伝えした通り、人によって骨格や声帯は違うので、高音を出す場合もあなただけの声の出し方を探してみてください。
口をあけたまま鼻歌でうたってみる
口をあけたまま鼻歌で「ん」のような音を出して歌うボイトレも、高音を出す練習に役立ちます。
リラックスした状態から、声の響く位置や音域を確かめつつ、少しづつ高い音を出してみると、口をあけて声を発声するよりも力みが消えるので、より高い音を出すイメージができるでしょう。
また、この方法は実際に声を出すわけではないので、のどに負担をかけずに高い音を出すことができます。
慣れてきたら、そのまま「あ」や「お」に言いかえて発声すると、高音をキレイに歌えるようになります。
モノマネをしてみる
最後に紹介するのは、高音がキレイな歌手のモノマネをして練習する方法です。
なぜモノマネなのかというと、モノマネをするとどうやって声を出してるのか知ることができるからです。
例えば、以下の方などの高音がキレイなアーティストのモノマネをおすすめします。
- ・平井堅さん
- ・King Gnuの井口 理さん
- ・Mrs.Green Appleの大森 元貴さん
高音がキレイなアーティストの歌を何回も聞いて、同じように発声してみましょう。
ただし、モノマネしてる歌手の歌い方があなたに合っているかはやってみないとわかりませんので、何人かモノマネしてみて、あなたの歌い方に合ってる人を探してみましょう。
自分がこの人の声なら出しやすいかもと思うアーティストのモノマネでボイトレしてみてください。
ボイトレで高音をキレイに歌うための4つのコツ

この章では、ボイトレで高音をキレイに歌うためのコツを紹介します。
- ・体の力を抜いてリラックスする
- ・赤ちゃんをあやすような声を出してみる
- ・腹式呼吸をする
- ・体幹を使った正しい姿勢で歌う
キレイな高音の出し方がわからない、イメージできないという方は、ぜひ参考にしてください。
体の力を抜いてリラックスする
高音をキレイに出す際に最も大切なのは「体の力を抜いてリラックスする」ことです。
なぜなら、余分な力みがあると、声帯も力んで固くなってしまい高音が出せなくなってしまうからです。
ボイトレを始める前に深呼吸や軽くストレッチをするなどして身体をほぐしてから練習すると、歌いやすくなります。
また、カラオケでも初めから高音を出すのではなく、キーを2つくらい下げて歌って、のどを慣らしてから原曲キーにするなど工夫してみてください。
歌うことは、身体を楽器にして音を出す行為なので、しっかり身体をほぐすことは、高音だけでなく上手に歌を歌うために必要です。
歌を歌うときはストレッチや深呼吸をして、身体の力みをとってから歌いましょう。
赤ちゃんをあやすような声を出してみる
キレイな高音を出す方法として、赤ちゃんをあやすときの声をイメージしてみてください。
「よーしよしよし」と赤ちゃんに声をかけてあやしている時は、無意識にキレイな高い声を出していると思いませんか?この時、必ずリラックスした高い声を出しているはずです。
赤ちゃんをあやす時の声を出すイメージで発声してみることが、キレイな高音を出すためのボイトレになります。
腹式呼吸をする
安定した呼吸を行うことで、安定した歌声になるので、歌う時は呼吸法にも気を配ってみてください。
キレイな高音を歌うためには腹式呼吸でしっかりと息を吸い込むことが大切です。
腹式呼吸の方法は、
- 1、背筋を伸ばして胸を開く
- 2、息を吸ったときにお腹を膨らませる
- 3、息を吐いたときにお腹をへこます
腹式呼吸をするときは、ゆっくりと深呼吸するイメージで行いましょう。
体幹を使った正しい姿勢で歌う
歌を歌うことは、身体を楽器にして音を出す行為となりますので、キレイな高音を出すためにはキレイな姿勢も大切です。
意識するポイントは、以下の3点です。
- ・背筋を伸ばす
- ・胸を拡げる
- ・体幹を使う
また、座って歌うよりも、立って歌う方が、体幹を意識したキレイな姿勢になりますので、ボイトレをするときは立った状態で行いましょう。
ボイトレで高音を出すための注意点

この章では、ボイトレでキレイな高音を出すための注意点を紹介します。
- 1、地声の限界の音階を知る
- 2、母音で練習する
- 3、のどの痛みや声枯れを感じたら休む
注意点に気をつけないと、声がつぶれてしまったり、かすれた高音になりますので、注意点を踏まえた上でボイトレに臨みましょう。
地声の限界の音階を知る
高音を練習するときは、地声の限界の音を知りましょう。
なぜなら、地声でどこまでも高い音を出そうとすると、どうしても力みからのどを痛める発声になってしまうからです。
地声で発声できない音域は、裏声や、ミックスボイスを使うなどして、力まないように歌ってみましょう。
低い音から少しづつ高い音を出していくと、地声の限界を知ることができます。
また、キレイな高音が出ない理由は人それぞれ違いますので、ボイトレに通うことであなたに合ったキレイな高音の出し方を習得できるでしょう。
母音で練習する
母音は日本語の発声の基本の音となるため、ボイトレの一環として母音を使って発声練習をしてみましょう。
特に発声練習でよく使われる「あ」と「お」の音は、一番リラックスした状態で発声できる音なので、ボイトレでは母音を使って練習しましょう。
「あ」「お」で高音を歌いなれてきたら、他の言葉も使って歌うようにしてみてください。
のどの痛みや声枯れを感じたら休む
のどの痛みや声枯れを感じたら、身体が休憩を必要としているサインなので、一旦休憩を挟みましょう。
高音が出るようになった人の中には、のどをつぶしたことで高い音が出せるようになったという話もありますが、これは正しい発声方法とは言えません。
喉を大切にするためにも、ボイトレでのどの痛みや声枯れを感じたら、ストレッチや水を飲むなど、声帯を休ませましょう。
高音をキレイに歌うにはプロのボイトレに通うのがおすすめ

お伝えした通り、高音をキレイに歌うためには、人によって声の出し方が変わってきますが、ボイトレ教室では講師があなたにあった声の出し方を一緒に探してくれるためおすすめです。
独学で自分で歌い方を探すのもいいですが、プロのアドバイスを聞くことで一気に歌い方が変わった、楽に歌が歌えるようになったという人が多いため、無理なく高音を出すための近道となるでしょう。
時間をかけずに高音をキレイに歌いたいと思っている方は、ぜひボイトレでプロにレッスンを受けてみることをおすすめします。
高音をキレイに出す方法のまとめ
この記事では、キレイな高音の歌い方を紹介してきました。
人によって合った練習法は異なりますが、高音をキレイに出すには、リラックスして基礎的な練習を継続的に行うことが大切です。
キレイな高音を歌えるようになると、いつものカラオケがより楽しくなるでしょう。
もし「歌が上手くなりたい!」と思っていても、自分に合った声の出し方やトレーニング方法が分からずお困りの方は、プロのボイトレにアドバイスをもらうことで、あなたに合った方法でキレイな高音を歌えるようになります。