ウィスパーボイスってどんな声?出し方・練習法・注意点を徹底解説!
ウィスパーボイスは、歌声に切なさや色気を加え、聴く人の心に響く表現ができる発声法です。
初心者でも正しい方法を意識して練習を続ければ、ウィスパーボイスを習得できます。
この記事では、ウィスパーボイスとはどんな声なのか、また活用しているアーティストをご紹介しながら、ウィスパーボイスの出し方や練習方法、また歌声に表現力を加える方法を初心者にもわかりやすく解説していきます!
カラオケなど人前で歌う機会が多い方はもちろん、歌声に自信を持ちたい方や表現力を高めたい方にも参考になる内容です。
ウィスパーボイスとはどんな声?

ウィスパーボイスとは、息を多く含ませてささやくように出す声のことで、柔らかく繊細な響きが特徴です。
通常の発声では声帯をしっかり閉じて音を作りますが、ウィスパーボイスでは声帯をわずかに開き、息を多めに通すことで柔らかな音色を作ります。
そのため、声に繊細な雰囲気が加わり、切なさや儚さ、大人っぽい色気を表現できるようになります。
声を張らずに響かせられるため、バラードやアコースティックの曲など、しっとりとした雰囲気の楽曲とも相性が抜群です。
J-POPはもちろん、バラードやR&Bなど幅広いジャンルで活用されており、表現力のある歌声を目指す方にとっては欠かせないテクニックとなっています。
ウィスパーボイスを使うとどんな効果がある?

ウィスパーボイスを取り入れることで、歌声に柔らかさが生まれ、聴く人の心に深く響く印象的な歌声を生み出せます。
優しい響きによって温かみや大人っぽい色気が宿ることで、魅力的な歌声に仕上がるでしょう。
切なさや儚さを演出できるウィスパーボイスは、特にバラードや静かな楽曲にぴったりです。
ウィスパーボイスを取り入れることで、声に抜け感が加わり、歌全体にメリハリが生まれ、楽曲に奥行きや立体感が加わります。
さらに、高音を無理に張り上げる必要がなくなることで、喉への負担を軽減でき、安定した声を長く出し続けることも可能です。
上記のように、ウィスパーボイスは単なる歌唱テクニックではなく、聴く方の心を動かし、深く印象に残る表現を磨くために欠かせないものです。
5STEPで解説!自宅でできるウィスパーボイス練習法

ウィスパーボイスは、正しい方法を意識して練習すれば、初心者でも無理なく習得できる発声法です。
呼吸や発声を一つずつ確認しながら、ステップを踏んで取り組むことで、少しずつ安定したウィスパーボイスが出せるようになります。
以下の5つのステップを参考に、自分のペースで練習に取り組んでみましょう。
①腹式呼吸を身につける
ウィスパーボイスを安定して出すためには、息をしっかりコントロールする腹式呼吸を身につけることが大切です。
浅い呼吸では息が続かず声も不安定になってしまうので、お腹を膨らませて深く息を吸い、細く長く吐き出す練習を繰り返しましょう。
呼吸が安定すると、声を安定して持続できるようになるだけでなく、歌声にメリハリが生まれ、自然に表現力も高まっていきます。
②ため息に「あ〜」と声を乗せて発声する
リラックスした状態で息を吐き、その吐く息に自然に声を乗せるイメージで「あ〜」と発声します。
無理に声を出そうとすると喉に力が入りやすくなってしまうので、肩の力を抜いて、ため息をつくような軽さで声を出すことが大切です。
柔らかく優しい響きを意識して発声することで、ウィスパーボイスならではの繊細で温かみのある表現が生まれます。
③ロングトーンで息のコントロールを鍛える
ウィスパーボイスには、息と声のバランスを一定に保ち、安定した発声を続けるためのコントロール力が欠かせません。
息をたっぷり吸い込み、「はぁ〜」とできるだけ長く発声するロングトーン練習を繰り返すことで、息の安定と声の持続力をしっかりと鍛えることができます。
声が揺れたり息が途切れたりしないよう注意しながら、音の安定感を保てるまで繰り返すことが、ウィスパーボイス習得への近道となります。
④短いフレーズをウィスパーで歌ってみる
好きな楽曲の中から、サビや印象的な一節など短めのフレーズを選び、ウィスパーボイスで実際に歌ってみましょう。
最初から難しいメロディに挑戦すると挫折の原因になりやすいため、音程やリズムがシンプルで歌いやすいフレーズから練習を始めることが大切です。
声量は控えめにしつつ、しっかりと気持ちを込めて歌うことで、表現力が自然と磨かれ、感情が伝わる歌声に近づいていきます。
⑤自分の声を録音して聴き返す
練習した声を録音して自分の耳で聴き返すことは、ウィスパーボイスの上達に欠かせない効果的な方法です。
実際に録音を聴き直せば、声のクセや息の使い方など、普段は気づきにくい弱点を客観的に把握できます。
録音と改善を繰り返すことで、声が徐々に安定し、ウィスパーボイスの表現力も磨かれていきます。
最初は自分の声を聴くことに恥ずかしさを感じるかもしれませんが、地道に続けることで確実に成果が表れ、やがて自信につながるでしょう。
【男性】ウィスパーボイスを使いこなすアーティスト3選

ウィスパーボイスを巧みに取り入れ、印象的な世界観を生み出している男性アーティストも多くいます。
今回は、その中でも表現力に優れ、印象的な歌声で多くの人を魅了している3名を厳選してご紹介していきます。
それぞれの歌声の個性やウィスパーボイスの活かし方にもぜひ注目してください。
米津玄師
独創的な世界観と個性的な歌声で高い人気を誇る米津玄師さんは、ウィスパーボイスを自在に取り入れているアーティストです。
楽曲の中に繊細な息遣いを巧みに加えることで、切なさや儚さを表現し、聴く人の心に深く響く歌声を生み出しています。
高音でも無理に声を張ることなく、優しく包み込むような声色を保つことで、独自の柔らかい世界観を作り上げているのも大きな魅力です。
藤井風
幅広い音楽性と柔らかな歌声が魅力の藤井風さんも、ウィスパーボイスを巧みにつかいこなしているアーティストのひとりです。
ピアノの弾き語りに、優しく語りかけるような声を乗せることで、聴く人の心に沁みるような豊かな表現力が生まれます。
さらに、力強さと繊細さを自在に使い分ける歌声で、幅広い層のリスナーを掴み、多くの方々を魅了し続けています。
平井堅
圧倒的な歌唱力と豊かな表現力を持つ平井堅さんは、大人の色気漂うバラードでウィスパーボイスを巧みに使いこなしているアーティストです。
低音から高音まで安定した声に繊細な息のニュアンスを重ねることで、切なさや感情がより際立ち、独自の世界観が生まれます。
その歌声は聴く人の心に深く残り、長年にわたって多くのファンに支持され続けている理由のひとつとなっています。
【女性】ウィスパーボイスを使いこなすアーティスト3選

続いて、ウィスパーボイスを巧みに活かし、印象的な歌声で多くの人を魅了している女性アーティストを3名ご紹介します。
聴く人の心に深く残るような、切なさや柔らかさを織り交ぜた歌声は、表現力を磨きたい方にとって参考になるはずです。
宇多田ヒカル
透明感のある歌声と表現力の幅広さで知られる宇多田ヒカルさんは、ウィスパーボイスを自在に操るアーティストのひとりです。
バラードやしっとりとした楽曲では、ささやくような声が楽曲の世界観を際立たせ、聴く人の心に深く響きます。
自然体の歌声に切なさや温かみが重なることで、唯一無二の表現が生まれています。
YUI
素朴で親しみやすい歌声が魅力のYUIさんも、ウィスパーボイスを効果的に取り入れているアーティストのひとりです。
やさしく語りかけるような歌い方は、聴く人の心に寄り添い、歌詞のメッセージをまっすぐ伝える力があります。
ナチュラルな発声と心地よい響きが多くの方の心を掴み、その優しい歌声は長く愛される理由のひとつとなっています。
Aimer
独特のハスキーボイスと幻想的な世界観を持つAimerさんも、ウィスパーボイスを活かした表現が印象的です。
繊細なささやきと芯のある声を自在に使い分けることで、聴く人を強く引き込みます。
独自の声質と豊かな表現力によって、唯一無二の存在感を放ち、心に深く刻み込まれるような歌声を生み出しています。
初心者がやりがちなNGパターン3選

ウィスパーボイスは独特な発声法のため、間違った方法で練習を続けると、期待した効果が得られないだけでなく、喉を傷める恐れがあります。
無理なく正しい方法を身につけることは、喉を傷めずに上達していくためにはとても重要です。
そこで以下では、初心者が陥りやすい失敗例を3つ紹介していきます。
息だけでささやいて、声になっていない
ウィスパーボイスを出そうとすると、息の量ばかりが多くなり、声がしっかり聞こえなくなってしまうことが頻繁にあります。
ウィスパーボイスは、息にしっかりと声を乗せて発声することが基本です。
単純なため息のように息だけを吐き出すのではなく、声帯をきちんと使い、息と声が自然に混ざり合った響きを目指しましょう。
息と声のバランスを意識し続けることで、透明感のある美しいウィスパーボイスが生まれます。
喉に力が入って痛くなる
無理にささやこうとすると喉に余計な力が入り、声帯に大きな負担がかかってしまいます。
ウィスパーボイスは、身体全体をリラックスさせた状態で発声することが、喉を傷めずに上達していくための欠かせないポイントです。
肩や首の力を抜き、無理のない姿勢を保ちながら声を出すことを常に意識しましょう。
喉に違和感や痛みを感じた場合は、すぐに練習をやめてしっかりと休み、無理をして続けないことが重要です。
身体に優しい方法で練習を重ねることが、ウィスパーボイスを安定して習得するための近道となります。
マイクに頼りすぎて近づきすぎる
声が小さく聞こえることを気にしすぎるあまり、必要以上にマイクを口に近づけてしまうケースは少なくありません。
ウィスパーボイスは、マイクの音量や距離に頼るのではなく、声そのものの表現力を磨くことが重要です。
マイクとの適度な距離を保ちながら声の響きを意識して発声すれば、自然で美しく心に残るウィスパーボイスが生まれます。
音響機器に頼るのではなく、声の質そのものを高めることが、上達への近道です。
「これで合ってるか不安…」そんな方はプロに聞いてみましょう!

ウィスパーボイスは感覚がつかみにくいため、独学では正しく発声できているか不安になることもあるでしょう。
自己流のまま練習を続けると、喉に負担がかかり、理想とする声が出せなくなる恐れもあるため注意が必要です。
練習方法に不安がある方は、シアーミュージックのボイストレーニングにお越しください!
専門の講師が声の出し方やクセを客観的に分析し、喉に負担をかけずにウィスパーボイスを出す方法を丁寧にレクチャーいたします。
また、シアーミュージックでは無料体験レッスンを実施しているため、初めての方でも安心してボイストレーニングをお試しいただけます。
独学に限界を感じている方や、自信を持って歌えるようになりたい方は、ぜひ一度プロの指導を体験してみてください!
新たな一歩を踏み出せば、理想の歌声にも近づきやすくなります。
無料体験レッスンはこちらウィスパーボイスってどんな声?|まとめ
ウィスパーボイスは、息を多く含んだささやくような声で、歌声に切なさや色気、奥行きを与える魅力的な表現方法です。
J-POPやバラードをはじめ、幅広いジャンルで活用されており、表現力を高めたい方には欠かせないテクニックといえるでしょう。
本記事で解説したように、正しい呼吸法と発声を意識しながら練習を重ねることで、着実にウィスパーボイスを習得していくことが可能です。
喉に負担をかけず、効果的に上達したい方は、ぜひシアーミュージックのボイストレーニングをお試しください!
ウィスパーボイスを身につけ、聴く人の心に響くような深みのある歌声を目指しましょう。