ベルティングボイスとは?練習方法やミックスボイスとの違いを解説

高音を出すと喉が苦しくなったり、声量が足りずに迫力が出ないと感じた経験はありませんか?
その悩みを解決する方法の一つが「ベルティングボイス」です。
ミュージカルやポップスなどで多くの歌手が活用する「ベルティングボイス」は、力強く伸びのある響きが特徴です。
ただし、自己流で正しいやり方を身に付けるのは難しく、喉を痛める可能性もあるため注意が必要です。
そこでこの記事では、ベルティングボイスの基礎知識やミックスボイスとの違い、実践的な練習法を解説します。
ベルティングボイスを使うのが上手い歌手の事例もご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
ベルティングボイスとは
ベルティングボイスとは、強い声量を保ちながら高音域を力強く響かせる発声方法のことです。
声の力強さを維持したまま迫力のある歌声を生み出すことができるのが魅力で、ミュージカルや洋楽、さらにはポップスやロックでもよく使われています。
単なる大声とは異なり、声帯や呼吸をコントロールして「響き」と「通り」を両立できるため、表現力を大きく高めたい場面に効果的です。
ただし、無理に出そうとすると、過度な負担がかかり声がかすれたり喉が痛んだりするので、正しいフォームと呼吸法を身につけることが欠かせません。
ベルティングボイスとミックスボイスの違い
ベルティングボイスとミックスボイスはどちらも高音を出すための発声方法ですが、声の印象が異なります。
ベルティングボイスでは力強く迫力のある声が出せるのに対し、ミックスボイスは自然で柔らかい響きのまま高音を出せるのが魅力です。
それぞれの特徴を理解し、用途に応じて使い分けることで、歌声の幅を広げていきましょう。
ベルティングボイスの特徴
ベルティングボイスは、地声を高音域まで押し上げて響かせる発声方法です。
声が前に突き抜けるように響くのが特徴的で、感情をダイレクトに伝える迫力を持っています。
大きな会場でのパフォーマンスでもマイクなしでダイナミックな声を実現できるため、ミュージカルなどでも広く使われています。
力強く太い響きを得られる一方で、喉に負担がかかりやすいため、正しいフォームの習得が重要です。
ミックスボイスの特徴
ミックスボイスは、地声と裏声をバランスよく混ぜ合わせた発声です。
喉への負担を軽減しながら自然に高音を出せるため、効率的に声域を広げられます。
ポップスやR&Bなど幅広いジャンルで活用され、柔らかさと力強さを両立できる点が魅力です。
習得すれば、裏声への切り替えが目立たなくなり、より滑らかで安定した歌声を実現できます。
2つを比較すると、ベルティングボイスは「力強さ」、ミックスボイスは「なめらかさ」と「安定感」に重きを置いた発声といえるでしょう。
ミックスボイスの出し方を解説!感覚をつかむためのコツとは?
ベルティングボイスの練習方法
ベルティングボイスを習得するには、感覚だけで声を張り上げるのではなく、正しい方法で段階的に練習することが大切です。
無理に大声を出すと喉を痛めるため、体の使い方や呼吸を意識して練習することが重要です。
ここからは、ベルティングボイスの具体的な練習法を紹介します。
力強くて張りのある声を作る
ベルティングボイスは、ただ大きな声を張り上げるのではなく、安定感を保ったまま厚みと張りのある声を作ることがポイントです。
声を前に飛ばすイメージを持ち、胸やお腹に響きを感じるよう意識すると、喉に負担をかけずに迫力あるベルティングボイスを出せます。
一気に大きな声を出そうと無理せず、少しずつ声量を上げていくことが重要です。
喉仏を下げて太い声を出す
ベルティングボイスでは、喉仏を少し下げて喉の空間を広げることが、声に厚みと響きを加えるポイントです。
あくびをするように喉を開くイメージを持つと、自然に太い声が出やすくなり、喉に負担をかけず安定した発声につながります。
継続的に練習を行えば、無理のない自然な響きを保ちながら力強い声を出せるようになるでしょう。
腹式呼吸で太い声を作る
ベルティングボイスでは、息の支えが弱いと喉に負担がかかりやすく、声が不安定になってしまいます。
腹式呼吸を意識して息の量を一定に保つことで、安定感のある力強いベルティングボイスを響かせられます。
お腹を膨らませながら深く息を吸い、少しずつ吐き出す練習を繰り返しましょう。
正しい呼吸を習慣化できれば、高音域でも安定して声を出せるようになり、自然なベルティングボイスへと近づけるはずです。
ベルティングボイスを使いこなす歌手
ベルティングボイスは、力強い表現を支えるテクニックであり、世界的に活躍する歌手が数多く取り入れています。
特にミュージカルやソウル、ポップスなどの分野で用いられ、ステージを圧倒する存在感を生み出します。
ここからは、ベルティングボイスを巧みに使いこなし、独自の表現力でリスナーを魅了している女性歌手と男性歌手をそれぞれ見ていきましょう。
ベルティングボイスを使いこなす女性歌手
アデルやホイットニー・ヒューストンといった世界的な女性歌手は、ベルティングボイスを代表する存在です。
感情を込めた力強い高音を響かせることで、多くのリスナーを圧倒しています。
日本ではMISIAやSuperflyもこの歌唱法を活用しており、迫力のあるライブパフォーマンスを実現しています。
ベルティングボイスを使いこなす男性歌手
男性歌手では、サム・スミスやブライアン・マックナイトのように、力強い高音をベルティングボイスで響かせるアーティストが有名です。
圧倒的な声量と感情表現を兼ね備えた歌唱は、多くのリスナーを魅了しています。
日本では平井堅や福山雅治などもベルティングボイスを取り入れ、厚みのある声で楽曲をよりドラマチックに表現しています。
こうした歌手の歌声を参考にすることで、ベルティングボイスの実践的な活用法を学べるでしょう。
ベルティングボイスを身に付けたいならボイストレーニングへ!
ベルティングボイスは強い声量を保ちながら高音を出すため、誤った発声をすると喉を痛める危険があります。
独学では習得が難しく、正しい姿勢や呼吸を学ばないまま練習すると上達しにくいため、専門の講師によるボイストレーニングで基礎から学ぶのがおすすめです。
プロの指導を受けることで、自分では気づきにくい癖や発声の弱点を改善し、高音を出すための身体の使い方を効率的に身につけられるでしょう。
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力強く安定した歌声を響かせたいという方は、ぜひシアーミュージックの無料体験レッスンにお越しください!
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本記事では、ミックスボイスとの違いや正しい出し方のポイント、段階的に実践できる練習方法を解説しました。
ベルティングボイスは、強い声量を保ちながら高音を響かせる発声法で、感情を豊かに表現できる魅力があります。
練習の際は喉や体に余計な力を入れず、呼吸と姿勢を意識することが重要です。
少しずつ声をコントロールできるようになれば、人前でも聴き手を惹きつけるような歌声を発揮できるでしょう。
ただし、自己流の練習では喉を痛めるリスクがあるため、効率よく習得したい方はボイストレーニングを活用するのがおすすめです。
なお、プロの指導のもとで自分に合った声の出し方を効率的に学びたい方は、マンツーマンレッスンのシアーミュージックにお気軽にお問い合わせください!

