自分の声が嫌いな理由は?鼻声・こもった声の原因と改善法を解説

自分の声を録音で聞いたときに、思っていた声と違って聞こえたことで戸惑ったという経験はありませんか。
思ったよりも鼻声だったりこもって聞こえたりすることで、想像とのギャップが生まれ、自分の声に苦手意識を持ったり、嫌いだと感じる人は少なくありません。
声の聞こえ方は発声の仕組みだけでなく、姿勢や息の使い方でも変化するため、正しい練習を続ければ印象が大きく変わるでしょう。
この記事では、自分の声が嫌いだと感じる理由をわかりやすく整理し、鼻声やこもった声を改善するための具体的な方法を紹介します。
自分の声に対して苦手意識を持っていた方も、少しずつ克服できるように、ポイントを確認していきましょう。
目次
なぜ自分の声が嫌いと感じるのか?
自分の声が嫌いだと感じるのは、声の聞こえ方の仕組みや心理的な理由が深く関係しています。
録音で聞く声と日常で聞く声は大きく異なるため、その違和感から苦手意識が生まれやすい状態になります。
ここでは、声が違って聞こえる理由や心理的な要因について順に整理していきましょう。
録音した声と日常で聞く声が違って聞こえる理由
録音した声が日常で聞く自分の声と違って感じられるのは、音の伝わり方がまったく異なるためです。
普段聞いている声は、空気の振動に体の骨の響きが加わるため、落ち着いた音色で耳に届きます。
一方で、録音機器が拾う音は空気の振動だけになるため、低音が減って軽い声として再生される傾向があります。
さらにマイクとの距離や部屋の響きによって音質が変化し、実際より細い声で録音されることもあります。
このように、差が大きいほど録音した声を別人のように感じやすく、違和感や戸惑いも強まりやすくなります。
聞こえ方の仕組みを理解できると、録音した声との差を自然な現象として受け止めやすくなり、自分の声への不安も軽減されるでしょう。
理想の声と現実とのギャップによる心理的要因
自分の声が嫌いだと感じることの背景には、他人の声と自分の声を比較してしまうことが関係しています。
他人の声は外から客観的に聞けるのに対し、自分の声は内部の響きを基準に判断するため、比較して自信を失ってしまうことも少なくありません。
身近な人の声と比べると、その相手の特徴を過度に理想化しやすく、自分の声の個性を否定的に感じてしまうことがあります。
また、自分の理想の声を思い描いていると、わずかなクセも大きな欠点として受け取りやすくなり、違和感や否定的な気持ちが強まり、自分の声を“嫌い”だと感じやすくなります。
特に過去に声を指摘された経験がある場合は、その記憶が残りやすく、自分の声を否定的に受け止めやすくなります。
声のコンプレックスを強めてしまう環境要因
声のコンプレックスは、日常の環境によっても強まりやすくなります。
騒音が多い場所で会話をすると声が届きにくくなり、「自分の声は通りにくい」と感じるケースも少なくありません。
オンライン会議や録音の機会が増えると、マイク越しの声が細く聞こえやすく、そのギャップが苦手意識につながることもあります。
滑舌や声質が重視される環境では、小さなクセを必要以上に意識してしまい、コンプレックスが強まりやすくなります。
自分の声が「鼻声・こもっている」と感じる原因
自分の声が鼻声やこもった声に聞こえるときは、声が響いている箇所や、息の流れ方によって影響します。
息がうまく前に抜けない状態になると、音がこもってはっきりした響きが出にくくなるため、聞き取りづらいなどの理由から自分の声が嫌いになってしまう人もいます。
この章では、鼻声や、こもった声が生まれる主な理由を順に確認していきましょう。
鼻声の主な原因
鼻声が生まれる背景には、鼻の奥に空気が集まりやすい状態が関係しています。
アレルギーや鼻づまりによって鼻の通りが狭くなると、空気が十分に流れないことで、声が鼻にかかったような響きになります。
また、息を吸う量が少ない場合も、声を支える力が弱まり、鼻のほうへ響きが流れやすくなります。
その結果、鼻声で言葉がはっきり届きにくい場面が増え、自分の声が嫌いだと感じるきっかけになるでしょう。
原因を理解しておくと、息の流れを整える練習に取り組みやすくなり、鼻声の改善につながります。
こもった声の主な原因
こもった声に聞こえる主な理由は、音が前へ運ばれず、口の中や喉の奥で響きが滞りやすいことにあります。
音がぼやけて聞こえる状態が続くと、言葉が伝わりにくくなり、自分の声を嫌いに感じる原因にもなりやすくなります。
こもった声になる原因はいくつかあります。
例えば、普段から口の開きが小さいと、音の出口が狭まり声が前に出にくくなります。
また、姿勢が乱れたり呼吸が浅くなると、息が不足して声が弱くなるため、前に声が出にくくこもった声に聞こえてしまいます。
主な原因は姿勢や呼吸の仕方
先述したように、鼻声やこもった声は息の流れが乱れたり、響きの位置が不安定になることで起こります。
姿勢や呼吸の状態もこの要因に深く関わっていて、体の使い方が整っていないと声が前に抜けず、響きがこもりやすくなります。
背中が丸い姿勢が続くと胸が押されて空気を十分に使えず、響きが体の内側に留まりやすくなるため、こもった印象が強くなることがあります。
また、肩や胸に力が入った状態では呼吸が浅くなり、響きの位置が安定しづらくなるため、明るい音質を保ちにくくなってしまいます。
上記のように、自分の声が「鼻声・こもっている」と感じる背景には、姿勢や呼吸の乱れが深く関係しているといえるでしょう。
自分の声を改善するためのトレーニング
自分の声が嫌いだと感じている人でも、声の響きを整えることで印象は大きく変えられます。
自分の声が嫌いと感じる原因に合わせた練習を続けながら、発声の基礎を整えて改善していきましょう。
口の開きや呼吸の使い方を少し意識するだけでも、声の明るさや通りやすさは変わります。
ここでは、鼻声やこもりを軽減するために取り入れやすい練習方法を紹介します。
鼻声・こもった声を改善するためのトレーニング法
鼻声やこもった声を和らげるには、息がスムーズに通る道をつくり、声が前へ届くように発声することが大切です。
口をしっかり開いて母音をゆっくり発音すると、音が前へ向かい、鼻にかかったような聞こえ方やこもったような音質がやわらぎます。
トレーニング方法としては、深く息を吸ってから「アー」と発声し、口の前へ空気を押し出すような感覚をつかむのが良いでしょう。
この時、下あごの余分な力を抜いて発声すると、喉や口周りの緊張がやわらぎ、息が流れやすくなるため、明るい音につながります。
また、鏡を見ながら口の形を確認し、上下の動きを大きくする練習も効果的です。
上半身を自然に伸ばし、胸が前へ倒れない姿勢を意識したまま発声すると、息が使いやすくなり、鼻声やこもった声の改善に役立つでしょう。
正しい呼吸法と姿勢で響きやすい声を作る
響きやすい声をつくるには、深い呼吸と安定した姿勢を組み合わせて、声が出る土台を整えることが欠かせません。
背中が丸い姿勢が続くと胸まわりが狭くなり、吸える空気が減ってしまうため、息を十分に使えず声の響きが弱まります。
また、胸や肩に力が入りやすい状態では呼吸が浅くなり、声を支える力が弱まることで、明るい音を保ちにくくなります。
正しい姿勢を作るには、背筋を伸ばして胸を軽く開き、下腹部に空気を入れるように腹式呼吸を行うのが効果的です。
姿勢と呼吸を整えて練習を続ければ、声が前に出やすくなり、はっきりと聞こえるようになるでしょう。
自分の声が嫌いな方はトレーニングにも苦手意識を持ちやすいですが、少しずつ自分の声を聞く習慣をつくることで、どんな声を目指したいかが自然とつかめるようになります。
自分の声を好きになるための考え方
姿勢と呼吸を整えることの大切さをお伝えしましたが、心理的要因によって自分の声が嫌いになっている方も少なくありません。
声の特徴を否定せずに受け止める姿勢を持つと、捉え方が少しずつ前向きに変わりやすいです。
ここでは、自分の声を自然に受け入れるための考え方を紹介します。
「理想の声」と「自分らしい声」は違う
理想の声ばかりを意識していると、今の自分の声を正しく見られなくなり、自分の声が嫌いだと感じてしまうにつながります。
憧れの声と比べるほど理想のイメージが広がりやすく、自分の声の良さに気づけなくなってしまいます。
声にはその人だけが持つ響きや雰囲気があり、気になる部分があっても聞く側からは「落ち着いている」「やさしい印象がある」として届くこともあります。
理想の声を目標にすることは良いことですが、今の声を少しずつ整えていく姿勢を大切にすると、無理なく自分らしい魅力が育っていくでしょう。
他人の声と比較しすぎないことの大切さ
他人の声と比べると、自分の声の特徴を受け入れにくくなり、自分の声が嫌いだと感じる気持ちが強まりやすくなります。
声には合う場面や向いている役割がそれぞれあるため、声量や響きの違いを優劣だけで決めてしまうと、自分の良さが見えにくくなるでしょう。
他人の声が魅力的に感じられるのは、聞く位置や環境によるもので、自分の声が劣っているわけではありません。
自分の声を落ち着いて聞き、良い部分を探すことで、前向きに受け止めやすくなるでしょう。
プロも実践する「自分の声を磨く」習慣
プロの歌手や声の仕事をする人は、日々の小さな習慣を重ねることで声の状態を整え、安定した響きを保っています。
こうした取り組みは初心者でも始めやすく、発声の向上にもつながるものです。
発声の前に軽く体を伸ばしたり、ゆっくり呼吸して緊張をゆるめると、声の明るさや響きが安定しやすくなるでしょう。
録音機能を使って自分の声を定期的に聞き返し、変化やクセを確かめる方法は、プロでも続けている取り組みの一つです。
自分の声が嫌いだった人でも、こうした習慣を丁寧に続けることで、安定した発声と前向きな受け止め方が身につくでしょう。
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自分の声が嫌いと感じている人でも取り組みやすい内容で、日常の会話やビジネスシーンでも活かせる発声が身につきます。
独学では気づきにくい発声のクセや体の使い方も、専門講師からのアドバイスを受けることで改善していくでしょう。
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自分の声に苦手意識を持っている方は、シアーミュージックのボイストレーニングを受講し、魅力的な響きの声を手に入れましょう!
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自分の声に苦手意識を持つ背景には、心理的な影響が関わっていることも多いため、まずは自分の声が嫌いだと感じている原因を探ることが重要です。
その上で、姿勢や呼吸などを改善することで声が自然に前に出るようになり、明るい音に近づきます。
ボイストレーニングで正しい発声方法を身につけると、声全体の響きが整い、自分の声に対する感じ方も少しずつ変化するでしょう。
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