声量を上げる方法とは?おすすめの筋トレ・発声トレーニングを紹介!

歌うときに声が小さく、どれだけ頑張っても声が通らないと感じたことはありませんか。
声量を上げるには、力まかせに大声を出すのではなく、体全体の使い方と正しい発声のコツを理解することが大切です。
正しい呼吸法や姿勢を身につけることで、喉に負担をかけずに、自然で豊かな響きを持つ声を出せるようになります。
この記事では、声量を上げるための仕組みやトレーニング方法を初心者にもわかりやすく紹介します。
自宅で簡単にできる練習も多いので、今日から少しずつ取り入れてみましょう。
目次
声が小さいことの理由と声量アップのための基本要素
声量を上げるには、まず声が小さい理由を理解し、そのうえで改善していくことが大切です。
また、声がどのように生まれているのかという仕組みを正しく理解することで、無理なく安定した声を出せるようになります。
ここからは、声が小さいことの主な原因と、声量アップの基礎となる呼吸・姿勢・共鳴の3つの要素について解説していきます。
声が小さい・通らない原因
声が小さい・通らないことの多くは、息の使い方や姿勢が安定していないことが原因です。
息の量が足りないと声帯がしっかり振動しないため、音が弱くなり、声の響きが失われてしまいます。
猫背になっているなど、姿勢が悪いと胸郭が圧迫されて深い呼吸がしづらくなり、結果として必要な息の量が不足してしまうでしょう。
また、肩や喉に余計な力が入ると空気の通り道が狭くなり、その結果、声がこもって届きにくくなります。
声量アップの鍵となる3つの基本要素(呼吸・姿勢・共鳴)
声量を上げるためには、呼吸・姿勢・共鳴の3つを整えることが大切です。
それぞれのポイントを見ていきましょう。
①呼吸
声は肺にある空気が喉を振動させることで発声します。
空気の量が多いほど、振幅の幅が広がり大きな音が出ます。
②姿勢
姿勢が整っていると空気の通り道がスムーズになります。
必要な量の空気を取り込むことが、声量アップにつながります。
③共鳴
声を口や鼻、頭の中に響かせて共鳴させることで、遠くまで届きやすい通りの良い声になり、結果として声量が上がったように感じられます。
マイクを使わずに通る声を出すには、これら3つのバランスを整えることが欠かせません。
声量を上げるメリット
声量を上げると、声がはっきり届くだけでなく、話した内容や自分の気持ちを相手に理解してもらうことができるため、自分の自信にもつながります。
歌では音の強弱を自在につけられるようになり、感情を豊かに表現できるため、歌唱力の向上にも効果的です。
また、話す場面でも聞き返されることが減り、会話が円滑にできることで、相手からの印象がより良くなります。
しっかりした発声を続けると呼吸が深くなり、姿勢の改善や集中力アップにもつながるでしょう。
声量を上げることは、歌や会話の上達だけでなく、日常のコミュニケーションを豊かにするなど、大きなメリットとなります。
声量を上げるためのトレーニング方法
声量を上げるには、体の使い方が重要となりますが、これらは日々のトレーニングによって身に付けられます。
ここでは、発声の基礎を支える3つの練習方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
腹式呼吸トレーニングで声の支えを覚える
声量を上げるための基本は、腹式呼吸によって息の流れを安定させ、声をしっかり支えることです。
お腹を使って呼吸することで、息の量と圧力を調整でき、声を長く強く保てます。
腹式呼吸トレーニングの手順は以下の通りです。
①背筋を伸ばして立ち、鼻からゆっくり息を吸いながらお腹をふくらませる
②口をすぼめて「スー」と音を立てながらゆっくり息を吐く
③息を吐く時間を10秒から20秒に伸ばす練習を繰り返す
上記を繰り返すことで、徐々に呼吸のコントロール力が高まり、喉に負担をかけずに声量を上げられるようになります。
発声練習で声を前に出す
声量を上げるためには、息をしっかりと声に変える発声練習を続けることが欠かせません。
以下のトレーニングで息をまっすぐ前に押し出すように声を出す練習をすれば、自然な響きが生まれ、声に伸びや明るさが加わります。
①「アー」「エー」とゆっくり発声し、口の奥や喉元を広げるように意識する
②鏡を見ながら声を出して口の形を大きく動かす
③壁に向かって声を出し、声が壁に当たるように意識する
大切なのは、喉の力で押し出すのではなく、お腹から声を前に出すことです。
毎日少しずつ発声練習を続けることで、喉に負担をかけずに自然と声量を高め、遠くまで届く力強い声が出せるようになります。
筋トレで発声を支える体幹を鍛える
声量を上げるためには、声を支えるための体幹の筋肉を鍛えることが欠かせません。
体幹とは主にお腹や背中、腰回りの筋肉のことで、これらが安定すると深い呼吸が可能になります。
すると発声に必要な空気を十分に取り込むことができるようになるため、声量アップだけでなく、発声の持久力向上にもつながります。
体幹を鍛える方法としては、腹筋や背筋を使ったシンプルなトレーニングが効果的で、特別な道具も必要ないため、初心者でも毎日少しずつ続けられるでしょう。
仰向けになって膝を立て、息を吐きながらお腹をへこませる「ドローイン」を1日数回行うだけでも十分に効果が期待できます。
声量アップを妨げるNG行為と注意点
声量を上げたいと思っても、間違った方法で練習すると喉を痛めたり、かえって声が出にくくなることがあります。
ここでは、知らず知らずのうちにやってしまいがちなNG行為を、注意点と併せてチェックしていきましょう。
喉に力を入れすぎるのは逆効果
喉を絞るように力を入れて声を出すと自然と大きな声が出ますが、声量を上げようとして喉に力を入れすぎると喉の筋肉が緊張して固まり、声帯の動きが悪くなります。
その結果、息の流れが止まりやすくなり、声がかすれたり高音が出にくくなるほか、喉を痛める原因にもなります。
大きな声を出すには、喉ではなくお腹の動きを使って声を支えることが大切です。
発声するときは肩や首の余分な力を抜き、下から息を押し上げるように意識し、リラックスした状態で声を出すことで自然に響く声を作れます。
喉を守って発声することは、声量アップを実現するための重要な基本の一つです。
無理な高音練習は避けよう
高音を苦手とする方は、高いキーで声量が落ちてしまわないよう、高音の練習を重点的に行うかもしれませんが、注意が必要です。
声量を上げたいからといって出ない高音を無理に出そうとすると、喉を痛める危険があります。
喉の筋肉に強い負担がかかると、声帯の炎症や損傷を引き起こし、声が出づらくなる原因になります。
まずは自分が楽に出せる音域で練習を重ね、必要であれば、声を少しずつ高くして声量をアップさせるのが良いでしょう。
高音を出すときは、息を強く押し出すのではなく、上方向へ流すように意識し、体の軸を保つことが大切です。
力を抜いて声を響かせると、自然に高音が出やすくなり、結果的に声量アップにもつながるでしょう。
喉のケアと休息も声量アップの一部
声量を上げるためには、トレーニングと同じくらい喉のケアや休息を意識的に行うことが重要です。
冷たい飲み物を一気にたくさん飲んだり、乾燥を放置するのは、喉の炎症や腫れの原因となるためNGです。
疲れているのに練習を続けたり、追い込むような練習を行うと喉を痛めてしまうため、疲れたときは無理をせずしっかり休みましょう。
喉を守る習慣を続けることが、良い声を長く保ち、安定した声量を保持するための確実な方法です。
ボイストレーニングで効率的に声量を上げる
声量を効率的に上げたい、大きな声で伸び伸び歌いたいという方は、自己流で練習するよりも「シアーミュージック」のボイストレーニングがおすすめです!
専門の講師によるレッスンでは、呼吸の使い方や姿勢のクセについての指導を受けることができ、効率的に上達できます。
プロの視点から発声を見てもらうことで、自分の声が小さい原因が分かり、短期間でも改善していくことが可能です。
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ご興味のある方は、ぜひ一度シアーミュージックにお気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちらから!声量を上げる方法とは?おすすめの筋トレ・発声トレーニングを紹介!| まとめ
声量を上げるためには、喉の力に頼るのではなく体全体を使った発声を意識することが重要です。
腹式呼吸で息を安定させ、正しい姿勢と体幹を強化することで、無理なく響きのある声を作れるようになるでしょう。
また、声量が上がると歌の表現力が豊かになるだけでなく、人前で話すときの印象や自信も大きく変わります。
焦らず毎日少しずつ練習を積み重ねることが、確実な上達への近道です。
独学で伸び悩んだときは、ボイストレーニングを取り入れることで新たな発見と成長の機会を得られます。
シアーミュージックのボイストレーニングでプロの指導を受ければ、自分では気づけない発声のクセを修正し、短期間で効率的に声量を上げることができます。
自信のある声を手に入れて、歌も会話もこれまで以上に魅力的に表現できるようになりましょう。

