歌で声が裏返る原因とは?仕組みと歌い方のコツを徹底解説

「カラオケでサビの高音を歌おうとすると、どうしても声が裏返る」という方でも、原因や対策方法を知るだけで改善できるかもしれません。
声が裏返る原因には、喉の筋肉のバランスや歌い方の癖など、さまざまな要因があります。
この記事では「声が裏返って歌えない」という方に向けて下記についてご紹介します。
- ・声が裏返る主な原因
- ・改善するための歌い方のコツ
理想の発声を身につけるためのボイストレーニングについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
声が裏返る4つの主な原因
歌っている最中に声が裏返ってしまうのには、明確な理由があります。
ご自身の歌い方に当てはまるものがないか、以下の4つのポイントをチェックしてみましょう。
喉周りの筋肉に余計な力が入っている(喉締め)
高い声を出そうと意識しすぎるあまり喉に力が入りすぎていることは、声が裏返る大きな原因のひとつです。
高音に対する苦手意識で喉周辺の筋肉が硬く緊張してしまう状態を「喉締め」といいます。
歌い手にとって理想的なのは喉がリラックスした状態ですが、喉締めの状態になると声帯が柔軟に動けなくなり、スムーズな発声を妨げてしまいます。
例えば、重い荷物を持ち上げる際に「んっ」と踏ん張るときのような力みが喉にかかっていないでしょうか。
このように喉を固めてしまうと、音程の変化に筋肉が対応できず、限界を超えたところで声が裏返ってしまいます。
- ・喉の周りに余計な緊張がないか
- ・無意識に力が入っていないか
これらを意識することがとても重要になります。
地声と裏声の切り替えがスムーズにいかない
次に考えられる原因は、地声から裏声へと切り替わるタイミングで、筋肉のコントロールがうまくいかないことです。
歌には「換声点(ブリッジ)」と呼ばれる、地声で歌うのが苦しくなって裏声に切り替えるべきポイントが存在します。
このポイントで「地声を出す筋肉」から「裏声を出す筋肉」へのバトンタッチがスムーズに行われないと、声がプツンと途切れたり、裏返ったりします。
地声のまま無理に高音を出そうとすると、筋肉の限界がきて突然声が裏返ってしまうため注意が必要です。
この切り替えを滑らかにするためには、両方の筋肉をバランスよく使う感覚を養う必要があります。
吐き出す息の量が多すぎる
息の吐き出す量を増やして、高音を力強く出そうとしている方もいますが、実は逆効果かもしれません。
意外に感じるかもしれませんが、吐き出す息の量が多すぎることも、声が裏返る原因の1つです。
声は、閉じた声帯の間を息が通り、声帯が振動することで生まれますが、この「声帯を閉じる力」に対して「息を吐く圧力」が強すぎると、声帯がその勢いに耐えきれなくなります。
風船の口を指で押さえて音を出そうとしたとき、空気を送り込みすぎたことによって指が弾かれて「プシュッ」と音が抜けてしまう現象をイメージしてみてください。
この現象と同様に、過剰な息の圧力で声帯を無理やりこじ開けると声が裏返ってしまうため、吐く息の量を適切にコントロールすることが重要です。
姿勢や呼吸法が正しくない
歌うときの姿勢や呼吸法といった基本的な土台が不安定であることも声が裏返る原因の1つです。
猫背で顎が前に出た姿勢や、肩が上がるような浅い胸式呼吸は、いずれも喉への負担を増大させてしまいます。
姿勢が崩れると、声の通り道が狭くなったり、余計な筋肉に力が入ったりして、スムーズな発声が妨げられます。
これは、ホースが折れ曲がっていると水がうまく流れないのと同じで、体が歪んだ状態では声の響きも安定しません。
また、浅い呼吸では十分な息の支えが作れず、喉だけで声をコントロールしようとするため、声が裏返る原因にもなります。
このように、正しい姿勢と呼吸を整えることは、安定した声を出すための最も基本的な準備と言えるでしょう。
声が裏返る仕組み
なぜ声は裏返ってしまうのかという仕組みを理解することで、改善へのイメージが湧きやすくなります。
ここでは、喉の中で起きている変化を分かりやすく解説します。
喉にある2つの筋肉のバランス
声が裏返る正体は、喉にある2つの筋肉のバランスが崩れることにあります。
私たちの喉には、主に次の2つの筋肉があります。
- ・地声を出すために声帯を閉じる筋肉
- ・裏声を出すために声帯を引き伸ばす筋肉
低音から高音へとスムーズに音を上げていくためには、この2つの筋肉が互いに絶妙な力加減で引っ張り合うことが必要です。
しかし、どちらかが急激に強まったり弱まったりすると、そのつり合いがとれなくなってしまいます。
すると、綱引きで片方のチームが突然手を離してしまったときのように、バランスが失われた瞬間に声の質が急変し、裏返りが発生するのです。
裏返りは「ミックスボイス」への第一歩
ここで知っておいていただきたいのは、声が裏返ることは必ずしも悪いことではないという点です。
実は、声が裏返るという現象は、これまで十分に使われていなかった「裏声を出すための筋肉」が動き始めている証拠でもあります。
地声と裏声を混ぜ合わせたような発声法である「ミックスボイス」を習得する過程では、多くの人が声の裏返りを経験します。
「裏返ってしまった」と落ち込むのではなく、「上達するための階段を登っているんだ」と前向きに捉えましょう。
声が裏返るのを防ぐには?歌い方のコツ
ここまでで声が裏返ってしまう原因や仕組みは理解できたと思います。
続いては、実際の歌唱でどうすれば裏返りを防げるのか、即効性のあるコツをご紹介します。
腹式呼吸を意識して喉の力を抜く
喉に力が入ってしまうのは、息を支える土台が不安定なため、喉だけで音を調節しようとするからです。
最も効果的な対策は、お腹の力で息を支える「腹式呼吸」をマスターすることです。
深く息を吸い、お腹周りの筋肉を使って息の量をコントロールできるようになると、喉は声を出すだけの「筒」のような状態を保てます。
イメージとしては、蛇口(喉)で水の勢いを調節するのではなく、ポンプ(お腹)で水の量を調節する感覚です。
すると、喉への余計な負担が減って自由度が増し、急な裏返りを減らすことができます。
リップロールで喉をリラックスさせる
歌う前のウォーミングアップとして、唇を「プルプル」と震わせるリップロールが非常に有効です。
リップロールを行うと、喉をリラックスさせたまま適切な息の圧力を保つ感覚が養えます。
やり方は簡単で、軽く閉じた唇に息を当てて一定の速さで震わせ続けるだけです。
もしリップロールが途中で止まってしまう場合は、息が漏れすぎていたり、喉に力が入りすぎていたりするサインですので、リラックスして一定の息を送るよう心がけましょう。
リップロールをしながら音階を上下させる練習を繰り返すと、地声と裏声の境界線が滑らかになり、本番でも声が裏返りにくくなります。
顎を引き、口の開き方を調整する
物理的な姿勢を少し変えるだけでも、声の安定感は変わります。
・顎の位置を正す
高い声を出そうとすると、つい顎が上がってしまいがちですが、これは喉が圧迫されて裏返りの原因になります。
軽く顎を引き、頭のてっぺんから吊るされているような真っ直ぐな姿勢を意識しましょう。
・口の開き方を調整する
口を無理に大きく開けすぎず、卵一つ分くらいのスペースを口の中に作るイメージで歌ってみてください。
喉の奥のスペースが確保され、声の通り道がスムーズになります。
これらの微調整により、喉への負担が減り、高音まで無理なく声を届けられるようになります。
シアーミュージックのボイトレで正しい発声法を身に着けよう
自分なりに工夫してみても、声が裏返る理由がわからない、具体的な練習方法がわからないという場合は、シアーミュージックのボイストレーニングがおすすめです。
ボイストレーニングでプロの目線からのアドバイスを受けることが、悩みを解決する近道となります。
独学では気づけない「自分の癖」を知る重要性
声が裏返る原因は人それぞれ異なり、自分自身の歌い方の癖を客観的に把握するのは簡単ではありません。
「喉が締まっている」と思っていても、実は呼吸法や息の吐き方が原因である可能性があります。
シアーミュージックでは経験豊富なプロの講師があなたの歌声を聴き、どの筋肉がどう動いているかを見抜きます。
一人ひとりに的確なアドバイスを行うことで、効率的な上達をサポートするでしょう。
プロの指導で最短距離の改善を目指す
正しい発声法やミックスボイスの習得には、正しい知識と継続的な練習が欠かせません。
シアーミュージックでは、マンツーマンのレッスンであなたの声やレベルに合った最適な練習法を提案しています。
レッスンを継続すれば、間違った練習を続けて喉を痛めてしまうリスクを避け、安全かつ効率的に理想の歌声を手に入れることができるでしょう。
また、リアルタイムで「今の声は良かったですよ」といったフィードバックをもらえることは、上達への大きなモチベーションになります。
シアーミュージックの無料体験レッスンで変化を実感してみよう
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まずは気軽な気持ちで、ご自身の声の変化を実感しにお越しください。
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歌の途中で声が裏返る悩みは、原因と仕組みを理解し、適切な歌い方を身につければ必ず改善できます。
まずは喉をリラックスさせ、腹式呼吸を意識することから始めてみてください。
しかし、自分一人では「本当に正しい声の出し方」ができているか判断するのは難しいこともあります。
効率的かつ確実に歌を上達させたいなら、シアーミュージックのボイストレーニングがおすすめです。
正しい発声法を身に付けることで、声が裏返る悩みを克服し、歌うことを思い切り楽しんでいきましょう!

